色彩の両極性について


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ゲーテもシュタイナーも黄色と青色の両極性を重視しました。
一方は光が暗くなって現れる「最初の色」であり、
もう一方は暗闇が和らいで現れる「最初の色」です。

当然のことながら、それは絵画における重要な対立です。

つまり最も明るい輝きと、最も暗い輝きなのです!




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もうひとつ重要で興味深い対立が黒に近い2色の間にあります。
しかも両者は暗闇と共に全く逆の方向に生きています。
青と赤です。

青い面を眺めると、次のように感じられるでしょう。
この色の命が闇を脇へと押しのけ、白が現れるための空間をつくり
救い出していると。
青の躍動的な力は、白と黒の合間を織りなす時にひときわ顕著になります。

画像の説明



赤はそれとは反対の振る舞いをします。赤自体の中に自らを持続し、周囲にその存在を主張する傾向です。(赤-下図)


また、赤の強力なパワーを溶かすか結集するかによって、
二つの関係が可能となります。(赤-上図)

ひとつ目は黄色を加えて赤のエネルギーをいくらか緩め、その方向でオレンジ、ゴールデン・イエローと、それからおそらくこの方向での最終段階であるレモン・イエローへと進みます。

二つ目は赤に補色(ブルー・グリーン)か青を少し加えます。
すると赤は濃密ながら幾分きたない輝きの色になります。

このような状況で黒がプロセスの終わりであるかのように現れます。(続く)

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