Q 光と闇、白と黒から、どのようにして赤とか黄色、青などの色が、あらわれるのですか?
A ●夜の状態を考えてみますと、空は全くの黒い闇です。
朝になって光が入ってきます。そして地球上の空気層が光をおびます。ほんの少し明るくなったところに青が見えます。
そして段々と明るくなって、しかも宇宙の外側は暗い状態、その時に青緑に見えます。
そして光が一番弱い状態、そういう大気圏のところに紫を体験します。地球上はからはこの紫は見えませんが、非常に高い山に登って空を見ると暗い紫が見えます。これが、色がうまれてくる一つの例です。
●今度はその対極を考えてみます。
大気圏のことをゲーテは、『にごり』あるいは『くもり』とも言っているのですが、このにごりの中でしか色は体験できない、そこに色は生じます。
太陽の光は、大気圏という『にごり』の層を通して地球上にやってきます。太陽が真下にきている状態、地球からは太陽を仰ぎ見る状態の時には、目が眩んで正視することができないぐらいです距離よりもいくらか長くなります。すると昼間はまぶしくて見えなかった太陽が、黄色に眺められるようになります。
太陽が完全に水平線の位置にまできた時、太陽と地球との郷里が非常に長くなります。その状態の時の太陽は、長い大気層を通過してこなければなりません。この時の太陽は赤く見えます。この間の距離の大気層が湿気を帯びていますと光が地球上に到達するのにもっと困難を要しますから、太陽はそれだけもっと赤く輝いています。
もしも非常に厚い雲の層が太陽の前にかかっていますと、太陽は黒になってきます。と申しますのは、太陽の光が黒という闇の世界を通過することができないからです。
このことから、白は一番明るい青だということができます。そして黒は、一番暗い赤だということができます。
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