目の構造は、外界の世界がちょうどくぼんだような形で人間の肉体の中に入り込んでいる(海の向こうを外界としますと、ちょうど湾ができたような格好で)外界の世界が内部の世界に入り混んで出来ているような構造をしています。
目がどのようにできているか辿っていきますと、外の世界を吸い込むようにして湾を描いて目の構造があります。
そして、目の構造の中の奥まった部分、湾にあたる部分は包みこむような形態をしているのですが、これはとりもなおさず青のもつ本質、何らかを包みこむような本質を現しています。
そして青の本質でありました、ひとつの空間をつくりだしていく様相をもっています。
この目の中に、活動性のある要素が外から入ってきます。これは、ちょうど赤のもっている本質に似たものです。
目の構造をもう少し詳しく辿っていきますと、まず眼球があります。
そして、くぼんだ湾を描いている部分は、闇にあたる暗い部分です。
黒と青によって形成されている暗い部分、闇の世界に向かって光がレンズを通してやってきます。
目が対象物を見る行為は、対象物からの光を、目の中の暗い部分、湾曲した部分に再び投影することを意味します。
そして目の構造と申しますのは、外にある対象物を、光の作用によって自分の中の闇の世界に投影する働きを意味します。
この間にレンズにあたる眼球があるのですが、これは単なる物質ではなくて、それ自体に光を通す構造になっています。
そして、この≪大気圏≫の働きにより、外界の光の世界と、目の中の器官の闇の世界(いわゆる光と闇の世界)の間に、光を通して一つの像を生み出す、あるいは色を知覚することがなされています。
そうしますと、光と闇の作用による色の誕生は、目の中で一体どこに生じてくるのでしょうか。
(続く)
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